
岡山県は自動車関連分野における地域産業クラスター計画を策定している。投資は総額255億円(官︓16億円、民︓239億円)。投資目的の主なものは生産能力の増強、生産効率の向上・コスト削減、品質の向上・新技術・新製品の開発。ここには電動化やSDV化などの言葉は出て来ない。こうした分野にはある程度の企業規模がないとなかなか取り組みにくい面があるのではないかと推測する。
ここで、そもそも国内新車市場はどうなっているのかを押さえておきたい。1990年の778万台がピークで、2025年度の販売台数はピークから約4割減の453万台。人口減少など構造的な問題があり、国内新車市場全体を見ると、成長を見込むのは厳しい。
こうした国内新車市場の中で、スズキが異彩を放っている。販売を伸ばしているのである。スズキの戦略を見ると、とても興味深い。スズキと言えば軽自動車に強みがあるが、この10年間で小型車の販売が大幅に伸びている。軽自動車以外の普通乗用車の販売は十年間で8万7千台増の16万8千台となっているのである。
メーカーや地域にはそれぞれの事業がある。その事情を正確に分析して、未来戦略を練る必要がある。岡山県は、「グローバルな市場競争が激しさを増す中で、従来の事業領域を越えた連携の強化や技術促進を図ることが必要である」としているが、この先にもう一歩踏み出して戦略を作るべきである。県議会での議論をもっと活発にしていきます。
太田 正孝
選挙区:岡山市北区・加賀郡

