
ここのところ「2040 年に向けたN-E.X.T.(ネクスト)ハイスクール 構想」を取り上げている。これは国の高校教育改革に関する基本方針(グランドデザイン)に書かれているものである。(以下、グランドデザイン) このグランドデザインを踏まえ、岡山県も高等学校教育改革実行計画(以下、実行計画)を令和8年度中に策定することにしている。計画期間は令和9年度、10年度である。
策定の進め方として、教育委員会、自治体、産業界、大学などが一緒になって策定することになている。この策定にあたって、地域に必要な人材をどう育てるのかの視点を明確に持つことが必要だと考える。
そして、もう一つ必要な視点がある。岡山県の地場産業とは何かを共通認識として整理しておくことである。今、岡山県産業労働部は地場産業振興に注力していることが幾つかある。まず、国のGX戦略コンビナート再生型に応募している。対象エリアは水島コンビナートである。そして、地域クラスターとして自動車産業や半導体産業の分野を伸ばそうといしている。それから、デニムや酒造り、等にも注力するとしている。農林水産部も白桃、マスカット等に力を入れている。
私はこうした分野で頑張る人材を高校で育ててほしいと願う。実行計画に「地域産業をどう残し、発展させるのか」という点をしっかり盛り込んでほしいのである。
計画に盛り込んでいただいたならば、実行に移さなければならない。産業界等の協力が不可欠である。産業界から「ヒト・モノ・カネ・コト」をいかに高校に循環させいていく仕組みづくりが大切である。これまでの経営者が学校で講演するようなカタチで終わっていてはいけない。調整のコストばかりかかって、継続性がない。それにお金がなくなったら終わりである。
今回、国からのお金は三年間分。四年後からはどうするのか。どうやって継続性のある仕組みにするおかを考えておかなければならない。スイスやドイツではデュアルシステムがあるが、本県でそのようなことは出来ないのか。該当の二校の教師たちはアメリカの仕組を調査すると聞くが、どういう仕組みを作ろうとしているのか。ここは議会の中でもしっかりと議論をしなければならないところである。私はこうした大きな仕組みを考えると同時に、工業分野の最先端の領域について、地元企業の専門人材から学べる仕組みも構築するべきと考える。岡山県は工業県でもあるから、地元企業と必ず結びつくべきである。その点について、県教育委員会の説明で見えてきているのは、他県の大学との関係を構築しようとする姿である。
この仕組みは専門科を持つ高校だけ行おうとしているのではない。普通科においても、新しい仕組みを作るとしている。高校で地域課題に向き合ったことが進路を決める上での貴重な経験となってくれればと願うところである。
このグランドデザインを実現する上で、これかからの三年間は大切な三年間である。公費だけに頼らず、社会にあるさまざまなリソースを教育に循環させる新しい仕組みを県立高校の中に作って行けるのかどうかが問われている。国の支援がある今のうちに、地域や企業の人材、設備、資金、機会を継続的に高校教育に取り込める仕組みを作りたいと考える。今定例会でしっかり議論をしていきます。
太田 正孝
選挙区:岡山市北区・加賀郡

