
ネクストハイスクール構想で採択された学校が動き始めている。四日市工業高校(三重県)も黒沢尻工高(岩手県)、大阪府立新工業高校(仮称:大阪府立FIORA(フィオーラ)高等学校)などは新しい施設整備に当って、もう既にプロポーザルの公告を行っている。
上に挙げたなかで特に興味を覚えるのが、黒沢尻工業高校の半導体分野への取組である。それは半導体分野への徹底ぶりが凄いからである。同校は2026年度から電子科2年生(24人)を対象に「半導体技術」の新設科目を設けた。そして新年度には半導体を専門に学ぶ新学科設置が決まっているなか、文科省のネクストハイスクール構想で同校の提案が採択された。提案の中には半導体実習施設が整備されることになっている。その施設で行おうとしてこと明解である。半導体の回路設計やシミュレーションをして、小型半導体製造装置で設計から露光、エッチング、成膜までの一連の製造工程を実習することである。この授業を受ける高校生はきっと目を輝かせることであろう。そうだ。書き忘れていることがあった。今年2月から半導体人材育成施設「I-SPARK」での実習も開始されている。この施設はいわて半導体関連産業集積促進協議会(I-SEP)が運営していて、施設内には最先端の200mm/300mm半導体製造装置が設置されている。同校がこの協会と人材育成に関する連携協定を昨年5月に結んだことから始まっている。同校はこの施設も使えるようになっていて羨ましい気持ちにもなる。
少し前段が長くなってしまったが、岡山県教育委員会の取組はどうなっているのか。ネクストハイスクール構想で提案が採択された操山高校と東岡山工業高校の施設整備の入札公告を近日に行うとの説明があった。前者が「ホール(約500㎡)と通信制コモンルーム(130㎡)」で後者が「ラボ(約500㎡)」を整備することになっている。これまでも両施設の説明を受けて来て、今日の岡山県議会文教員会に対する説明からもどのような施設が出来上がるのか想像がつかない。県教委は説明すると入札に影響するとの一点張りなのである。私が聞きたいのは、どういう学びが出来る施設になるかということであるが、今日やっと聞き出せたのは両施設に設置される大型スクリーンの大きさぐらいである。前者が200~250インチで、後者が135インチである。大型スクリーンがあれば、映像がよく見えるであろう。それはそれで必要ならば購入をしなければならないが、今回の取組は実習を通じて最先端産業に触れることも大きな目的なはずだ。であるならば、どんな実習機や実習設備を整えたいのか、語ってほしいのである。そして、再度訊くと、ロボットアームやアシストロボット、装着用ロボットスーツなどを購入する予定であるとのことであった。また、目玉の一つのスマートアクアポニックスは既存施設の中で改修して、新設ラボに入らないとのことであった。どういう基準で新設施設に入れて、どこから既存施設の改修で終わらせるのだろうか。今日の文教委員会は疑問が深まるばかりの委員会となった。
かなり準備して委員会に臨んだのだが、空回りの質問になった原因をこれから考えてみたい。そして次回委員会では、もう少し詳しく聞き出したい。
太田 正孝
選挙区:岡山市北区・加賀郡

