
前後ブログで危機意識を持つトヨタを取り上げた番組に触れた。この番組では、トヨタ会長豊田章男氏へインタビューが行われていた。そのインタビューで社長就任時の心境を語ていた。今、トヨタは素晴らしい経営になっているが、就任時はリーマンショックの影響で会社は厳しい状況になっていて暴風雨の中での船出であったそうだ。それから収益構造の改善に着手し経営を上向きにするなか、大規模リコール問題や東日本大震災、タイの洪水などにより幾つもの困難に出合っても乗り越えて来たとのこと。テレビを観ながら、経営者とはこうあるべきだと呻ってしまった。
そして、次に大切なことを話された。以前は一つひとつのオペレーションや意思決定が数字優先になっていたというのだ。「台数・収益優先」で大切なことが見えなくなっていたということである。現在、トヨタは地域の実情やニーズに沿った商品づくりへと舵を切られている。そして商品を軸にした稼ぐ力が高まっている。
今のトヨタの経営姿勢はどんな組織にも必要なことではないだろうか。もちろん、行政についてでもある。岡山県は大規模投資をたて続けに行った結果、財政危機に陥った。その後、様々な数値目標を挙げて県組織の大改革を行った。黒字の体質に転換することが出来た。県の財政は健全化しても、将来の見えない地域が増えている。地域の実情やニーズにあった施策が少なくなっていると感じていたが、今回の豊田会長の言葉を聞いて本県の陥っている要因の一つがこれであると分かった。
それから、番組の中で、新型車のプレゼンテーションを受けた豊田会長は説明者に誰がこの車を買うのかを訊ねる場面があった。続けて、このクルマに長く乗って下さる方の意見が入っているのかどうか確認された。数値目標の前に、この部分が大事なのである。県政も地域の実情やニーズにあっているのかどうかの視点をもっと大切にしなければらない。この点は県議会がもっと注力しなければならないことである。
もっと地域の実情やニーズに沿った県政になるように注力していきます。
太田 正孝
選挙区:岡山市北区・加賀郡

